伝統の斜めラインとその秘密に迫る。

カルチャー

リーベル・プレートの象徴的赤ラインにまつわるエピソードをご紹介します。

クラブの象徴<白地に斜め赤ライン>

写真/River Plate – Sitio Oficial https://www.cariverplate.com.ar/

ボカ・ジュニアーズと並び、アルゼンチン国内リーグの2大ビッグクラブと称されるリーベル・プレート。
クラブの名前を聞いて思い出されるのは、白地にたすき掛けの赤ラインを配したあの伝統的なユニフォームではないでしょうか。長いクラブの歴史上、その伝統的なデザインを踏襲し今もなおクラブの顔となっている<白×赤たすき>そのルーツに迫ります。

赤ラインは盗んできたものだった!?

クラブ創立設立当初は、白一色に黒いボタンのシャツをユニフォームとしていたリーベル。リーグの盛り上がりに合わせ徐々にチーム数が増えてくる中、他クラブとの識別のため色の追加が検討され始めました。そんなさなかある出来事が起こります。1905年(1908年という説も)のあるカーニバルの夜、お祝いに集まっていたクラブメンバーが休んでいるすぐ傍に停まっていた山車から赤いリボンが無造作に垂れ下がっているのを見つけます。そこにいた選手たち5人が、ちょっとしたイタズラのつもりでリボンを拝借し、白いユニフォームにピンで留めることに。後日行われた試合にたすき掛けユニフォームで臨み見事に勝利。これを機に正式にユニフォームとなったという説が残っています。

写真/River Plate – Sitio Oficial https://www.cariverplate.com.ar/

ここからは私の個人的見解ですが、ヨーロッパ発祥の文化として、主に儀礼的な催事において着用されるたすき掛けのリボン“サッシュ”を模したアイディアだった可能性を推測しています。クラブの本拠地周辺は富裕層が多い地域だったことも、高貴なイメージを感じるたすき掛けのデザイン定着と現在までの継承に一役買っている要因かもしれません。

23-24シーズンでは伝説の<黒×赤タスキ>が“復活”

3rdユニフォームでありながら注目を集めているのが<黒×赤タスキ>デザインです。

写真/River Plate – Sitio Oficial https://www.cariverplate.com.ar/

90年代後半から2000年代にかけてアウェイ等で使用されていましたが、今回の採用は実に08-10モデル以来。パンツ・ソックスも合わせたオールブラックキットは、ファンも歓喜の伝説的デザイン“大復活”となりました。

“伝統のたすき掛けデザイン”。どちらの配色も注目です。

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